家を買いたいと思っている人の中には、
「金利」
で頭を悩ませている人も多いでしょう。
特に、変動金利と固定金利についての疑問を抱えている人も多く、中々話が前に進まなくなってしまっている人もいるはずです。
そこで今回は、両者の特徴やお得なのはどっちなのかということについて、詳しく紹介していきます。
変動金利って一体何?
変動金利というのは、その名の通り時代の流れや市場の状況によって金利が変動するタイプのことです。
では、そんな変動金利には一体どのようなメリット、デメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
メリット
変動金利の場合は、その時の状況によって金利が高くなったり、安くなったりします。
仮に金利が安くなると、自分が支払うべき金利も安くなりますので、返済総額が少なくなるのです。
デメリット
変動金利でローンを組んだ場合、金利が下がる可能性もありますが、逆に上がってしまう可能性も考慮しなければなりません。
金利が上がってしまうと、当然自分が支払うべき金利も増えてしまうため、多く返さなければならなくなってしまう事もあるのです。
つまり、変動金利でローンを組んでしまうと、返済総額をはっきりさせることができなくなってしまうという事です。
そのため、時代の流れなどを徹底的に分析し、金利の動向を読んだうえで、契約していくことが大切です。
固定金利って一体何?
固定金利というのは、金利が上下することなく、最初に取り決めた金利が固定されるタイプのことを指します。
では、そんな固定金利には一体どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
メリット
市場というのは常に動いているため、金利も上がったり、下がったりします。
しかし、固定金利の場合は当初決めた金利が変わらないため、時代の流れによって損をするという事がなくなるのです。
また、契約をした段階で金利や返済総額をはっきりさせられるため、より正確な返済計画を立て、コツコツ返していくことが可能になります。
デメリット
固定金利の場合、何が起こっても金利は変わりません。
そのため、大幅に金利が下がった場合は、ショックを受けてしまう事もあるでしょう。
また、基本的に固定金利というのは、変動金利よりも高めに設定されています。
そのため、金利が一切変わらないというメリットはありますが、その分変動金利に比べると負担が大きくなってしまうと言えます。
変動金利と固定金利ならどっちがお得?
今解説したように、変動金利と固定金利には違いがあり、それぞれでメリット、デメリットがあります。
では、一体どちらで契約をするのがお得なのでしょうか。
変動金利がおすすめの人
変動金利がおすすめなのは、
- 総額が少ない人、返済までの期間が短い人
- ある程度資金がある人
- 金利市場の分析が得意な人
です。
借金の総額が少なく、返済期間が短い場合、現段階で金利が低いのであれば変動金利で契約をすることがおすすめです。
そうすることで、大幅な金利変動によりリスクを被ることなく、お得に返していける可能性が高くなるのです。
また、資金にある程度余裕がある場合、仮に金利が上がってしまったとしても、一括返済や繰り上げ返済をすることで、金利を払いすぎることなく借金を返し終えることができます。
更に、金利市場の分析が得意で、
「しばらくは金利が低いままだ」
と判断できたのであれば、変動金利で申し込みをしてみることをおすすめします。
固定金利がおすすめの人
固定金利がおすすめなのは、
- 金利の上がり、下がりに一喜一憂したくない人
- きっちりと返済計画を立てたい人
- 借入総額が多く、返済までの期間が長い人
です。
金利というのは、専門的な知識になるため、どうしても計算ができない人や、仕組みを理解できない人もいるでしょう。
そのような人は、固定金利で申し込みをしてしまうことをおすすめします。
そうすることで、良くわからない金利の変動に一喜一憂することなく、フラットな気持ちで返済をしていくことができます。
また、固定金利は借り入れた時点で返済総額が確定しています。
そのため、計画的に返済計画を立てたい人は、固定金利で契約をしてみることをおすすめします。
更に、借金額が多く、返済までの期間がない場合、途中で金利が上がってしまう可能性もあります。
そのため、リスクをできるだけ抑えるためにも、固定金利で申し込みをしてみると良いでしょう。
ローンの賢い借換えタイミングは?
その時の状況を総合的に判断して金利タイプを決めたとしても、市場の流れによっては、金利の価格が自分の予想と反した方向に動いてしまう事があります。
その場合は、ローンの借換えを行ってみることをおすすめします。
では、それぞれの金利タイプでベストとなる借換えタイミングについて、詳しく見ていきましょう。
変動金利の場合
変動金利の場合は、
「金利が上がっていく可能性が高い」
と判断した段階で借換えをすることがおすすめです。
金利が上がってしまってから借換えを検討すると、どうしても時間がかかってしまうため、その分損をしてしまう可能性が高くなります。
そのため、変動金利で契約をしている場合は、常に金利市場の動向を観察しておくことが大切です。
固定金利の場合
固定金利の場は、金利が下がる可能性が高いと判断した時点で借換えを検討することをおすすめします。
この場合は、変動金利の借換えることもできますが、今よりも金利が低い固定金利のローンを選択することもできます。
こちらも、金利市場の動向を良く観察しておく必要がありますので、現在ローンを組んでいるという人は、金利の動向にアンテナを張っておきましょう。
まとめ
住宅ローンなど、比較て規模の大きなローンを組む時は、
- 変動金利
- 固定金利
のどちらを選ぶべきかで悩むこともあるでしょう。
これらの金利タイプには、それぞれ一長一短があるため、
「これを選べば絶対にお得!」
という事は言えないのです。
そのため、現在の金利市場の動きや将来の価格相場などを自分自身である程度予測して、契約することが大切です。
また、仮に契約後に金利が予想外の動きを見せた場合は、別の金利タイプに乗り換えることもできますので、頭に入れておきましょう。