「無職でお金に困っている」という専業主婦や学生は多いのではないでしょうか。
「無職だからお金を貸してもらえない」と思っている人が多いようですが、そんなことはありません。
ですが、家族や友達に借りるわけではありませんから審査があります。無職でお金を借りようとすると返済能力がないのはもちろんの事、審査も難しくなります。
そこで今回は、無職でも融資を受けられる方法を紹介していきます。
生活福祉資金を利用する
生活福祉資金は、国や自治体などが提供する、困窮している個人や家族などに対する支援資金のことです。この資金は、生活保護、子育て支援などの支援プログラムとして、困窮した個人や家族が暮らしを立て直すための支援を行います。
生活福祉資金を利用できる人は、1年以上無職の人や生活できないほどお金に困っている人などです。
生活福祉資金は、生活を経済的に支えるためにお金を貸して、社会復帰や自立を目的にしているものですが、前年度の年収が非課税対象になる金額を上回っている場合は、融資を受けづらいようです。
生活福祉資金を利用できるのは、市県民税や健康保険などの支払いを免除されている非課税対象者で、非課税対象者は、住んでいるところによって違います。
大阪市のホームページにはこう書かれていました。
前年の合計所得金額が、次の算式で求めた額以下である方
- (1)同一生計配偶者または扶養親族がいる場合
-
35万円 × (本人 + 同一生計配偶者+扶養親族)の人数+ 21万円
- (2)同一生計配偶者および扶養親族がいない場合
-
35万円(給与所得者の場合、年収100万円以下である方が該当します。)
引用元:大阪市のホームページより
市県民税や健康保険は前年度の年収になるので、現在収入がない状態でも前年度に収入があった人は利用できないのです。
最低でも1年以上は収入のない状態が続いていないと生活福祉資金は利用できません。
利用できる人は、総合支援金、福祉資金、教育支援金、不動産担保型生活資金の中から自分にあったものを利用できます。
手続きの流れは、まず市役所に電話してから窓口の担当者に相談することになりますが、すぐに融資を受けられるわけではありません。
ほとんどの場合は、電話や訪問を繰り返すことになるので、最短でも3週間はかかります。
生活困窮者自立支援制度を利用する
生活困窮者自立支援制度を利用できるのは、誰からの援助も受けられず生活が困窮している人や家賃を支払えず住むところが無くなりそうな人などです。
窓口はNPO法人になります。
「住むところがなくてインターネットカフェで寝泊りをしているけど自立したい」という人を応援するために作られた制度です。
「とにかく今すぐ支援してもらいたい」という人は、一度相談してみましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用する
クレジットカードのキャッシングを利用できるのは、以前働いていたときにクレジットカードを作っていた人です。
利用できる人が限られていますが、キャッシング枠がある場合はお金を借りられます。ですが、この方法は規約違反になるので注意が必要です。
通常だと年収の3分の1まで融資を受けられますが、無職だと収入がなくなります収入の変動があります。そのため、仕事を辞めた場合は、クレジットカード会社やカードローン会社に必ず伝えるようにしなければいけません。
次の仕事先が決まっていればいいですが、無職になったことをクレジットカード会社に伝えると、キャッシング枠があっても利用できなくなります。そのため、無職になったことを正直に伝える人は少ないようです。
ネットでは、「フリーランスになる前にできるだけクレジットカードを作った方がいい」という情報が多いので、ほとんどの人はクレジットカード会社に伝えていないのではないでしょうか。
そもそもクレジットカード会社は、利用者が退職しているかどうかはその職場に電話しないとわかりませんし、返済していれば文句はいわれないでしょう。
この方法はクレジットカードのキャッシング枠の契約をしていないと利用できないのが難点ですね。
ショッピング枠しか契約していない場合は現金化しない
ショッピング枠しか契約していない場合は、買い物のときに使えるだけなので現金は手に入れられません。
現金化ではAmazonギフト券を購入させて買い取る業者もいますが、これはクレジットカードの規約違反ですので絶対にやめましょう。
売値は大体70%で10,000円購入すると大体7,000円で買い取ってくれます。
中には90%~95%で買い取るという業者もありますが、基本的には初回では大体70%と考えておきましょう。
70%の換金率での返済を考えると利息制限法以上の金利になってしまいますし、そもそも規約違反になりますので損しないためにも利用しないでください。
まとめ
今回は、無職でも融資を受けられる方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
無職の人がお金を借りる場合は、生活福祉資金や生活困窮者自立支援制度を利用するのがオススメです。