今月だけ出費が増えた。
カードの請求金額が予想より大きかった。
などの時に少しでも借入ができたら安心だなと思うことは誰でもあるかもしれません。
また、そんな時は「時間をかけずに簡単に借り入れをしたい」と考える人もいると思います。
そこで今日ご紹介したいのが、伊予銀行が行っている「SAFETY」というカードローンの制度です。
ただ借りるだけではない新しいカードローン・SAFETYの内容や借入の方法、メリットやデメリットなどについて詳しく解説します。
伊予銀行カードローン「SAFETY」の概要、気になる利率
まずはSAFETYの概要についてご紹介します。
利用できる方 | ◎契約時の年齢が満20歳以上・65歳未満の方 ◎いよぎん保証㈱の保証が受けられる方 ◎伊予銀行の本支店がある13都府県に居住する方(愛媛県、大分県、福岡県、香川県、徳島県、高知県、広島県など) ◎運転免許証もしくはマイナンバーカードを持っている方◎スマートフォンを持っている方 |
使いみち | 自由(事業資金以外) |
利用金額 | 10万円~1,000万円 |
利用期間 | 1年ごとに自動更新 |
利用利率 | 借り入れ限度額に応じて2.0%~14.5%(下記表を参照)※固定金利 |
返済方法 | 口座からの引落し、口座が無い場合は入金 |
必要書類 | ◎運転免許証またはマイナンバーカード◎申し込み金額が50万円の場合は所得確認書類(源泉徴収票や所得証明書・支払調書・給与明細・年金通知書他) |
担保・保証人 | 不要(いよぎん保証㈱の保証付) |
保証料 | 保証料は、返済の際の月々の利率に含まれます。 |
遅延損害金 | 14.5% |
大きな注意点としては、まず満20歳以上65歳未満である必要があるという点、そして運転免許証とマイナンバーカードどちらかがなければそもそも申し込み自体ができないという点です。
また、スマートフォンのアプリの使用を前提とした制度なので、スマートフォンを持っていないと同じく申し込みできません。
申し込み金額が50万円を超える場合には一定の所得があることを証明する必要があるため、年末に会社からもらう源泉徴収票や市役所等で取得できる所得証明書の提出が必要になります。
所得確認書類については、収入の形態によって支払調書や年金通知書といった書類が求められるので、どの書類が必要なのか・用意できるかを確認しておきましょう。ちなみに給与明細の場合は直近1か月のもののみ認められます。
また、借り入れ限度額に応じた利率は以下の表の通りです。
SAFETYの場合
利用限度額 | 利率 |
---|---|
990万円超1,000万円以下 | 2.0% |
400万円超990万円以下 | 4.5% |
300万円超400万円以下 | 9.5% |
200万円超300万円以下 | 10.6% |
100万円超200万円以下 | 12.8% |
10万円以上100万円以下 | 14.5% |
借り入れ限度額によって10%以上も利率が変わってくるという結果になりました。
利率の表だけ見ると「できるだけ大きな金額を借りた方が得なのでは」と考えがちですが、あくまでそれは利率に限っただけでの話で、結局返せなくなってしまったり審査が通らなかったりということを考えると高い金利であっても必要な分だけ借りる方がよさそうです。
伊予銀行カードローン「SAFETY」のメリット
続いて、伊予銀行カードローン「SAFETY」を利用する上でのメリットともいえる特長についてご紹介します。
SAFETYの特長は以下の4点に集約されます。
- お金のやり取りがスマホで完結する
- 今月の予測不足額をアプリでお知らせ
- ワンタップで、24時間借り入れが可能
- 増枠申し込みもアプリ上でOK
1.お金のやり取りがスマホで完結する
伊予銀行カードローン「SAFETY」の大きな特長の一つが、借入の申し込みや審査、結果通知や入金まで借入の全ての工程を伊予銀行のアプリ上で行えるという点。
手続きや審査のために店舗に行ったり書類をやり取りしたりという煩わしい手続きがないので、店舗に行く時間がない場合や自宅で手続きを済ませたいという場合に非常に助かります。
自宅に書類が届くこともないので、家族に知られたくないという事情があっても心配なく借りることができます。
2.今月の予測不足額をアプリでお知らせ
もう1つSAFETY独自の特長として挙げられるのが、今月の予測不足額をアプリでお知らせしてくれるという点です。
預金残高や予定出入金記録、毎月のカード引落額といった情報から計算された予測不足額を知ることで、どのくらいの金額を借りればいいかという目安がすぐにわかります。
残高不足に事前に対応でき、引落不能といった事態を防ぐことができる他、必要以上のお金を借りてしまう「借りすぎ」も避けることができるでしょう。
3.ワンタップで、24時間借り入れが可能
上記で計算された予測不足額からは、ワンタップで不足分の金額を借り入れることができるので残高不足に即対応が可能です。
借り入れ分は口座に振り込まれるので、一旦借りてから自分で振り込んで…という手間や時間を節約することができます。
もちろん好きな金額を設定し24時間いつでも借り入れることができ、カードで引き出すことも可能。
借りたい時にすぐ借りられる、使い勝手の良い借り入れ制度です。
4.増枠申し込みもアプリ上でOK
借り入れには個人の条件によってそれぞれ借り入れ上限が設けられており、その枠以上の金額を借りたい場合にはまず増枠申し込みをする必要があります。
SAFETYでは、この増枠申し込みについてもアプリ上で行うことが可能で、もちろん審査があるので必ずしも増枠が通るとは限りませんが、手続きが簡単であることは確かだといえるでしょう。
ここまでご紹介した通り、伊予銀行のカードローン「SAFETY」はアプリならではの手軽さ・便利さで借り入れを行うことができる制度といえます。それでは実際の借り入れの流れはどうなるのでしょうか?
伊予銀行カードローン「SAFETY」、利用開始までの流れと利用可能時間
SAFETYでの借り入れがアプリ一つで完結するのは先にご説明した通り、実際の手続きの流れは以下のようになります。
まずは、スマホでSAFETYのアプリをダウンロードします。
公式ホームページのアプリダウンロードのページから、iPhone・Androidそれぞれのアプリがダウンロードできるようになっています。
ダウンロード後、借り入れの目安を診断するためのチャット形式の質問が表示されます。
本登録に必要なものになりますので、この質問にもきちんと答えていきます。
質問に全て答え、借り入れ目安の診断が終わると本登録に進めるようになります。
診断結果を確認した後、本登録に進みます。
本人確認のため運転免許証もしくはマイナンバーカードが必要になるので用意しておきましょう。
すでに伊予銀行の普通預金口座を持っている方は、キャッシュカードの情報も必要です。
情報はチャット形式で楽に入力していくことが可能。
運転免許証やマイナンバーカードを読み込むためには、スマートフォンのカメラ機能を使用します。
万が一起動しない・反応しないなどの不具合があれば、スマートフォンを再起動すればおおよその場合使用できるようになります。
審査結果はアプリ上に、最短翌営業日に表示されます。
審査が完了したら、そのまま契約に進むことができSAFETYの利用開始です。
不足額の予測機能やワンタップ借り入れ機能をすぐに使えるようになります。
このように、本登録から審査・結果通知の一連の流れがスマートフォン上で簡単に行えます。
審査結果の通知をアプリ上で確認できるのが手軽で嬉しい点です。
上記でも説明した通り、50万円を超える金額を申し込む場合には一定の所得確認書類の提出が必要になります。
また、SAFETYのそれぞれのサービスの利用可能時間は以下のようになっています。
サービス内容 | 利用可能時間 | 利用できない時間 |
---|---|---|
申し込み受付 | 原則24時間 | メンテナンス時 |
増額申し込み受付 | 原則24時間 | メンテナンス時 |
契約 | 平日6:05~21:00 | 平日21:00~6:05、土日祝 |
借り入れ | 平日0:05~5:55・6:05~23:55 | 平日5:55~6:05・23:55~0:05 |
土 0:05~5:55・6:05~21:00 | 土 5:55~6:05・21:00~0:00 | |
日 8:00~23:55 | 日 0:00~8:00・23:55~0:05 |
利用や増額の申し込みについてはメンテナンス時以外原則24時間対応というのが心強いところで、借り入れについても土日含め幅広い時間帯で対応しています。
契約時のみ、平日のみ対応で土日祝は手続きできないというのは注意が必要といえます。時間ギリギリで操作をすると途中で使えなくなる場合がありますので気をつけましょう。
こんな時は?SAFETY利用についての疑問
ここまで、伊予銀行のカードローンサービス「SAFETY」の概要などを簡単にご紹介してきました。
ただ、細かい疑問点については解消できていない部分もあるかと思います。
以下からはSAFETYについて疑問になりやすい点について解説していきます。
- 運転免許証やマイナンバーカード・スマートフォンを持っていない場合はどうすれば良い?
-
運転免許証やマイナンバーカード・スマートフォンを所持していない人はそもそもSAFETYの利用自体ができません。
この場合は伊予銀行の他の個人ローン制度である「新スピードカードローン」を利用することになります。
スマートフォンがなくてもWEBでの手続きで申し込みが完了し、利用条件や利率などはSAFETYとほぼ同じ条件で利用が可能です。
- 申し込み時に伊予銀行の口座がなくても利用可能?
-
SAFETYは、申し込み時に伊予銀行の口座を持っていなくても利用することができます。
その場合は返済日までに返済金額を入金する形で毎月返済をしていく流れとなります。
ただし伊予銀行の本支店がない県に住んでいる場合にはやはりこの制度は使えません。
住んでいる場所の地方銀行に同じような制度がないか探してみてください。
- 月々の返済金額はいくら?
-
SAFETYで借りた金額の月々の返済額は、その月の月末残高に応じ、あらかじめ次の表のように決められています。
これとは別に、自分で決めた任意の金額を返済することも可能です。
月末残高 約定返済 10万円以下 2,000円 10万円超~20万円以下 4,000円 20万円超~30万円以下 6,000円 30万円超~40万円以下 8,000円 40万円超~50万円以下 10,000円 50万円超~100万円以下 15,000円 100万円超~200万円以下 25,000円 200万円超~300万円以下 35,000円 300万円超~400万円以下 45,000円 400万円超~1,000万円以下 50,000円 このように、毎月の返済額はあらかじめ決まっているので、借りる前に利率と共に返済額も確認し、借りるかどうかを検討してみるのもおすすめです。
また、SAFETYは一括での返済にも対応していますが、一括返済の場合の利率については利用者それぞれの借り入れ状況によって異なります。
ローン専用ダイヤル(0120-889-142)に連絡をし、実際の返済金額を確認しましょう。
- 入会金や年会費は必要?
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SAFETYを利用する際、入会金や年会費の支払いは一切ありません。
毎月の返済と利息以外には支払う金額は発生しません。
- SAFETYの借入残高の確認方法は?
-
SAFETYで借り入れた金額の残高は、毎月送られてくるメールの中で確認することができます。
ATM等で残高照会をする煩わしさがありません。
毎月の残高の金額は全てメールという形で残されているのも、安心な点といえるでしょう。
SAFETYの利用にデメリットはある?
最後に、SAFETYを利用する際のデメリットにも触れておきたいと思います。
メリットの方が大きいといえるSAFETYですが、デメリットについてもきちんと正しく踏まえておくことでより安心・安全に利用できます。
SAFETYのデメリットは次の4つです。
- 借り入れ金額が少ないと利率が大きくなる
- 気をつけないとついつい借りすぎてしまう可能性がある
- 増枠の申し込みは必ずしも通るとは限らない
- そもそも利用できない場合がある
1.借り入れ金額が少ないと利率が大きくなる
SAFETYの利率は、他行と同じように借り入れ金額に応じて利率が変わるように設定されています。
借り入れ金額が少ないと利率が高くなってしまい、負担のように思う方もいるでしょう。
確かに、見た目上借り入れ金額が少ない方が利率は高く、金額が大きい方が利率は低く設定されていますが、他行と比べて特別高すぎる・低すぎるというわけではありません。
また、他の借り入れ先の候補となりうる大手消費者金融の利率は3.0%~18.0%であり、この数字と比べるとSAFETYの利率は2〜14.5%と、むしろ低いといえます。
実際に利息を払うことを考えると、より低い金額での借り入れに抑えておいた方がよさそうです。
2.気をつけないとついつい借りすぎてしまう可能性がある
これはSAFETYの借り入れのしやすさが、逆にマイナス要因として考えられるパターンといえます。
SAFETYは一度申し込み・契約をするとワンタップで借り入れ申し込みができてしまうので、
- 「そこまで必要じゃないけど借りてしまおう」
- 「ちょっと多めに借りてしまおう」
と言ってついつい必要以上に借りすぎてしまう場合も。
借りたからには利息という形で借りた以上にお金を払う必要がある上、ひと月の利息の金額は小さく見えても積もり積もるとそこそこ大きな金額になってきます。
返済が滞ってしまう、という最悪の事態を避けるためにも、借り入れ手続きの前には冷静になって十分に検討をすることを心がけたいものです。
3.増枠の申し込みは必ずしも通るとは限らない
借り入れ・返済をしている中で、当初の借入限度額より増枠をしたいと考える場合があるかもしれません。
その場合は増枠の申し込みをすることになるのですが、これが必ず通るとは言い切れず、むしろ落ちる場合も多々あります。
増枠といっても融資側はもう一度あらためて審査をするので、そこで収入の改善状況やこれまでの返済状況・増枠の金額など詳しく審査が行われます。
その結果、「今回は増枠不可」という場合も十分にあり得るというわけです。
4.そもそも利用できない場合がある
個人の状況によっては、SAFETYをそもそも利用できない場合もあります。
例えば、伊予銀行の本支店がない県にお住まいの場合です。
また、伊予銀行の本支店のある都府県に住んでいたとしても、運転免許証やマイナンバーカード・スマートフォンを持っていない場合も利用できません。
後者の場合は他の制度を利用すれば借り入れできる場合がありますので、ぜひ検討してみてください。
まとめ
今日は伊予銀行独自のカードローン「SAFETY」について詳しく解説してきました。
スマートフォンとアプリで簡単に借り入れができるSAFETYですが、借りるからには後には返済が待っています。
安易に借りるのではなく、制度のメリット・デメリット、そして返済可能かどうかをよく確認して、安心・安全な利用を心がけるようにしましょう。